ガラスは、その素材の特性の素晴らしさは勿論、五千年の歴史を持ち、経済史的にも、技術史的にも、興味津々たる、大変面白い物語を有します。そして、今後も環境・防災・健康・ＩＴ対応の世界で益々進化していく見込みです。

日本の伝統的な建築は、西洋の石造りとは異なり、木造軸組み(骨組み)工法で、柱や梁等で骨組みを作り、建物を支える工法です。結果、柱の間を板で塞ぐ形となり、窓の語源も「間戸」と言われます。窓もガラスが普及するまでは、木製の戸で開け閉めしていました。これら引き戸やドア、間仕切り等を建具と呼び、材料から木製建具と呼びます。ガラスが普及するにつれて、窓は木製の戸の代わりにガラス＋窓建具（窓枠）となり、このことを外来語からサッシと呼ばれるようになり、アルミの出現によりアルミサッシが普及し、金属製建具とも言われます。現在では、断熱性能の高いアルミ樹脂複合サッシ及び樹脂サッシと進化しています。窓は住む人の健康（ヒートショックや結露予防）に貢献し、省エネによるCO2削減により地球環境にも貢献しています。今後、住宅の高性能化のためには、開口部の性能向上は不可欠と考えられます。

合成樹脂（以下樹脂という）は軽量・透明性・耐衝撃強度・カラーバリエーション・成形加工性に優れる素材です。弊社では建材から工業分野まで多様化するお客様のニーズに応じて様々な機能を有する各種樹脂シートを取扱っています。一方で一般的に経年劣化による耐久性、耐熱性、耐燃焼性に留意が必要です。